Bogie HARD-BOILED

人間に必要なのはハードボイルドだ。

渋いコートを着ることでもない。

煙草をくわえることでもない。

難しい顔をして酒を飲むことでもない。

現実から逃げないことだ。

欲望に流されないことだ。

自分の責任を引き受けることだ。

人間は弱い。

だから間違える。

楽な道を選ぶ。

都合のいい嘘を信じる。

見たくない現実から目を背ける。

俺はそんな事件を山ほど見てきた。

金の問題。

家庭の問題。

人間関係の問題。

どれも特別な話じゃない。

誰にでも起こり得る話だ。



ハードボイルド七ヶ条

第一条

自分に酔ってはならない

自分だけは違う。

自分だけは大丈夫だ。

そう思った時、人間は現実ではなく願望を見る。

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第二条

欲望に振り回されてはならない

欲望はいつだって小さく始まる。

だから人間は止まれなくなる。

→ 第二条を読む


第三条

問題を放置してはならない

問題は消えない。

見えなくなっているだけだ。

→ 第三条を読む


第四条

他人を過信してはならない

信用と依存は違う。

そこを間違えた人間を、俺は何人も見てきた。

→ 第四条を読む


第五条

感情で判断してはならない

善意も同情も悪くない。

だが、それだけで決めると視界が曇る。

→ 第五条を読む


第六条

楽な道を選んではならない

近道には理由がある。

その理由を確かめずに歩くな。

→ 第六条を読む


第七条

常に先を読んで自戒しなければならない

事件は突然やって来る顔をしている。

だが本当は、もっと前から始まっている。

→ 第七条を読む



人生に必要なのはこれだ

少なくとも俺はそう思っている。

この七か条があれば、

少しはハードボイルドに生きられる。

でも人生をうまく生きる方法じゃない。

守るかどうかは自由だ。

ハードボイルドに生きるか生きないかだ。

当たり前のことばかりだと思ったかもしれない。

だが人間というやつは、当たり前のことで転ぶ。

自分に酔う。

欲に流される。

問題を先送りにする。

そうして事件になる。

七か条を読んで終わりでもいい。

忘れてしまっても構わない。

だが、いつか何かを選ぶ時に思い出してほしい。

その時に少しでも立ち止まれるなら、この覚え書きにも意味がある。

まあ、難しく考えることはない。

まずは一つでもやってみることだ。

ハードボイルドってやつは、読むものじゃない。

生きるものだからな。


事件ファイル

さて。

ここから先は、ハードボイルドな生き方を知らない人間の有様だ。

それはこの事件ファイルにある。

七か条は理屈にすぎない。

だが人間は理屈だけでは転ばない。

ここにあるのは、実際に人間がどこで間違えたのかという記録だ。

ハードボイルド七か条を知った上で読むのもいい。

事件を読んでから七か条に戻るのもいい。

好きな方から読めばいい。

ただし、最後に選ぶのは自分だ。

それだけは俺にも代われない。

※本サイトは、日常に潜む判断ミスや人間心理をテーマにした創作短編・ケーススタディ集です。